治療は多くの場合投薬により内科的に行われます。血管を広げるお薬や利尿剤等を用いて心臓の負担を減らしてあげます。稀に外科手術により遺残血管を結紮したり、心臓の壁の穴を塞ぐ手術が行われることがあります。
先天性の心疾患とは、心奇形つまり生まれた時すでに心臓に解剖学的な異常を持っていることです。本来であれば自然と退縮していくはずの心臓の血管が残ってしまっていたり、心臓の4つの部屋を分ける為の壁に穴があいてしまっている事によるものです。
先天性心疾患の臨床症状は心奇形の種類、及び程度によって異なります。軽度のものであれば、特に症状は示さず、健康診断などに来た時に心雑音を聴取され見つかる事もあります。その他には、発育不良や咳、呼吸促迫、運動不耐性、手足の浮腫、腹水貯留等が見られます。
遺伝性、あるいは妊娠中に何らかの原因で心臓の発育に異常が生じた場合などが考えられます。
先天性心疾患は前述の聴診による心雑音の聴取の他に心エコー検査、胸部X線検査によって診断致します。